お知らせ

ヘルスケアファンド 「 トリニティヘルスケアⅢ投資事業有限責任組合 」 を組成

 この度、当社では2023 年3 ⽉20 ⽇に各投資家からの出資を募り、総額250 億円のヘルスケア特化型ファンドからの投融資を開始いたします。
 2007 年の当社創設以来、今般4 つ⽬のヘルスケアファンド組成となり、ファンド累計では800 億円のリスクマネーの資⾦提供となります。ヘルスケア特化型のファンド運営としては、業歴・投融資の件数、規模ともに業界においてのリーディングカンパニーとして本組成後も、当社の理念である「未来の医療へ地域医療における持続可能な社会基盤を構築する」ために、積極的な投融資活動を実践してまいります。
 運営を開始する「トリニティヘルスケアⅢ投資事業有限責任組合」組成に際して、当社としての取り組みについては⾜許における同業界の課題、2025 年・2040 年問題(以下、「医療構造の問題」という。)を⾒据えた将来的に顕在化する問題に対する構造改⾰・課題解決を図ることを企図しております。今までのヘルスケアファンド(3 つのヘルスケアファンド)を通じて、⾜許のコロナ禍における医療業界の業績悪化・事業改善、新病院建設、⽼朽化している病院の改修・移転建て替えに伴う多様なファイナンススキームによるリスクマネーの提供を⾏ってまいりました。医療構造の問題を踏まえ医療費の抑制が進む中、医療機能分化の促進、地域医療の再編・統合、医療・介護・福祉の横断的な連携化が進⾏しており、差別化が遅れている従来の病院単体での事業継続では医療構造の問題の解決は難しいといえます。地域医療において地域医療連携推進法⼈の活⽤や、医療・介護・福祉の⾯的再編・垂直統合が必要となる時代に突⼊してきております。地域医療圏における統合化による広域な医療法⼈の経営・運営体制の構築が必要な時代といえます。
 また、⽇本における少⼦⾼齢化による波は、医療供給体制における⼈材不⾜、⾼齢化に伴い事業継続に必要な医療経営⼈材の不⾜が
同業界においても今後更に拡がってまいります。医療法⼈の経営・運営における⼈的⽀援の新たな仕組みを基盤構築する必要がございます。加えて、⽇本においては中⼩規模の医療法⼈が多いなか、後継者不⾜による事業承継問題も顕在化している現況といえます。このような同業界における⼤きな医療構造の問題、事業課題に対して、当社としてファンドを通じて「経営⽀援×⾦融⽀援」を実⾏してまいります。
 この度のヘルスケアファンドを通じて、不動産を活⽤したストラクチャードファイナンス・プロジェクトファイナンスの提供と、コーポレートファイナンスを基点としたメザニンファイナンス(相対劣後性、絶対劣後性)、その他リスクマネーの提供を図ってまいります。約16 年におけるヘルスケア業界特化型での投融資活動の実績を踏まえて、既存の枠組みに囚われない新たなファイナンススキームを常に提供することを企図して当該ファンドにおいて投融資活動を図ってまいります。